粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

6.添加物ナシのお惣菜 「資料の読み見取り」

 さいちに並ぶおはぎとお惣菜は、すべて製造日と消費期限が同じだと突き止めた子供たち。では、製造日と消費期限が同じとは、何を意味するのか(どうしてなのか)話し合いになりました。

「新鮮なうちに食べてほしいから」「いや、腐りやすいからその日限りなんじゃないか」腐りやすいとはどういうことか考えていくと、添加物を知っている子供がいました。「添加物って聞いたことがあるよ。腐りやすいってことは、添加物が入っていないんじゃないか」「じゃあ、添加物ナシは腐りやすいの?」「添加物は入れちゃいけないんだよ!」「うそー」と添加物は何なのか知りたくなります。

 そういう時は、国語辞典で調べさせます。国語辞典は社会科の授業でも大活躍してくれます。すぐにひかせる癖をつけておくと、言わなくても調べるようになります。食品添加物の意味は、食品の製造過程で加工や保存などの目的で食品に使用する化学物質と出てきます。「保存が目的なんだ」「添加物がないと保存しにくいのか」「化学物質を食べるの?」「なんかいやだ」「やっぱり入れちゃいけないのかな」などと、意見が続出します。「でも、僕の辞書には成分や基準が定められているって書いてあるから、大丈夫なんじゃない」「少しなら大丈夫。使いすぎてはいけないんだ」「じゃあ、入れてもいいけどないほうがいいのかもね」

 子供たちはさいちの秘密を解き明かしたいと願っているので、みんなの意見を合わさっていく。すると次第に佐藤さん夫妻の最大の工夫(願いなのかもしれない)に気づいていきます。そこで、資料を提示します。

 資料は、インタビュー記事をノートに貼ることができる大きさにしたものです。

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この資料を読んで、「大切なところに3つ赤線を引きましょう」と伝えます。

もし、3つと指示しなければ、子供が熱心なほど、全部に線を引いて資料が真っ赤になってしまいます。そういうことがよくありました(笑)

そして、資料を読み終わった後に「線を引いたところを教えてください」というと、全員が参加できることができますし、多くの児童が賛同したところ、逆に変わった視点で見ていた子供など、子供同士でも友達との違いが明らかになっていきます。

これも工夫の一つだと思います。

次回は、さいちの佐藤さん夫妻が、どうし添加物0にこだわるのか考えていきます。