粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

14.次期指導要領と「社会参画」

「23区に海水浴場を取り戻せ」の教材化で、前回述べましたように、

○主教材として、ふるさと東京を考える実行委員会と会長の関口さん

○アナザーストーリーとして、当時の東京都港湾局の武村さん

の2つの立場から東京湾の開発を考えていきます。また、現在は未来に向けて関口さんと東京都港湾局は手を取り合って東京湾の浄化に取り組んでいる明るい面があります。「さいち」の時も書きましたが、小学校の子供たちには、難しい現実の中でも、希望をもって取り組んでいる事例を学習したいと思います。

 

では、実際にどのように単元計画を立てていったらいいのでしょうか。

時期指導要領に関する審議の中で、社会科に関わって注目されることに一つに、

小学校から高校まで目標が1本化されるということでしょう。(高等学校になるに従って行動になりますが、目標の構成は全く同じです)これまで以上に小・中・高の見通しをもって指導していかなくてはなりません。小学校での指導内容がどのように中高に生かされていくのか①知識・技能②思考力・判断力・表現力③学びに向かう力・人間性の各資質・能力で関心をもって見ていかなくてはならないのでしょう。(特に知識など、小学校の内容はどうやって生かされていくのかあまり考えてこなかったので、今後は考えて聞く必要がありそうです。例えばお祭りもその一つです。もっと適切な教材があるかもしれません)

小・中・高のつながりを意識した時に、高等学校の「公共」(仮)が新設されることも考える必要があると思います。

「自立した主体として、社会に参画し、他者と協働することの意義」を考えるようにすると注意点にあるのですが、社会に関わる力を育てることを目的にしています。18歳選挙、「社会を変えることができる」と考える若者が極めて少ない社会の現状(内閣府2004の調査)から新設された教科なのでしょう。

この流れを小学校で受けるとしたら、どのようにしたらよいのか。

どうしても「社会参画」という言葉を意識せざるを得ません。

そこで、「23区に海水浴場を取り戻せ」の教材化に当たって、筑波大学の唐木清志先生の提案を実践に生かしていきたいと考えました。(次回へ)

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