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粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

35.社会的なものの見方・考え方を育てる授業への挑戦  一番売れている「東京ばな奈」の秘密に迫る!

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前回の授業で、東京土産としてふさわしいのは人形焼だと考えていた子供たちに、

実際に東京土産として一番売れているのは「東京ばな奈」だと伝えました。

人形焼の板倉屋さんに見学に行くなど、子供たちは人形焼の素晴らしさを感じ取っていただけに、大きな驚きになりました。

「どうして、東京ばな奈が一番売れるのだろう?」

納得がいかない様子です。

なぜなら、子供たちの考えた、お土産の心得は、

① その土地限定のもの。
② 相手を自分が行った時の気持ちにさせるもの。
③ 自分が行ったところの風情を感じさせるもの。
④ その土地をアピールするもの。
⑤ その土地のおいしさ
⑥ 行ったところの楽しみを伝えるもの

でした。これが、お土産物への見方・考え方になっているのです。

ですから、東京ばな奈に反対する意見はよくわかります。

理由は大きく2つありました。一つは手焼きでないため、愛情を感じられないというもの。戦争を潜り抜けてきた金型にはかなわないという意見です。もう一つはバナナは東京のものではないからふさわしくないという理由です。

歴史的にも地理的にも、東京を表さないのでふさわしくないと考えているのです。

このことは、この授業の狙いでもあります。

お土産には、必ずと言ってよいほど、その土地の歴史的・地理的由来は含まれていてお土産を見つめることで、その土地の歴史や地理に気づくことにつながるのです。

また、その土地にふさわしいお土産を考えることは、歴史的・地理的、人とのつながりを考えると言う、きわめて社会的なものの見方が試されているということです

 

東京ばな奈はすごくよく考えて作られているじゃないか。

・手焼きでなくて、工場で作ることで「安い」「売り切れない」ことも、お客への愛情ではないか。

・機械のほうが安全なのかもしれないな。

・バナナは「東京には名産品の果物がないから、バナナがいいのではないか」

・「東京は都会のイメージだから機械でもよい」

・「おいしさがあればいい」といった意見も出てくる。

 

この考えを生かし、東京は都会的なイメージが強いということをつかみ、ほかの地方のお土産にように、歴史的・地理的なお土産よりも、むしろ最新・最先端などを突き詰めることが東京らしいとつかんでほしいのですが、それは、今後の展開です。

次回は、東京ばな奈の取材記録を読みながら、東京ばな奈の秘密にさらに迫っていきます(続く)

感想

・私は手焼きにこだわらなくてもいいと思う。しかも、東京に和風の人形焼はあり、それを何も知らない人にお土産として渡しても、東京という感じがしないと思う。東京バナナだったら納得できると思う。
・機械で作っているのは人出が少ないからしょうがないかもしれない。その製造している工場が埼玉なら埼玉バナナといった方がふさわしいのでは?東京は有名なものがないっていうけど、商品目にまでバナナをつけるのはおかしい。そうしたら、大阪バナナでも有名になるのでは?
・僕は絶対にふさわしと思う。こころえに「味」が入っていないといけない。みんな味で選ぶからだ。そ
・して、優先順位も味が一番だ。人形焼は地味で都会の感じがしない。東京土産にはどうかと思う。

・私はふさわしくないと思う。その土地の風情を感じない。バナナは東京の名物ではない。その地域をアピールするものではない。機械を使っているから愛情を感じない。だから東京土産にふさわしくないと思う。
・ふさわしくない。それは、作っているのが埼玉県だから。それと、バナナは東京の有名じゃない物だから。その土地のおいしさがない。
・ふさわしくない。1部4年のお土産の心得にもあまり入っていない。機械だと愛情を感じられない。
東京バナナは心得に全く当てはまらないし、バナナは東京名物のものでもない。しかも伝統だってあんまりない。だから当てはまらない。
・僕は東京バナナも愛情があると思う。数をいっぱい作るから、機械はしょうがないといけないきもする。