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粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

60.東京都で唯一の村、檜原村(島嶼部を除く)~「檜原雅子」になった戸田雅子さん~その②

檜原村の教材研究

授業を作るにあたって取材をします。

取材に行く前に、大体の目星をつけていきます。

今回の4年生の特色ある地域でしたら、その地域の「地理的」「産業的」「行事的」特色を教材化するので、それをある程度調べてから行きます。

今回の檜原村は、東京都の社会科副読本にも掲載されていますので、副読本に目を通します。副読本には、標高の高い、谷間の地形。斜面でイモ類の畑作、温浴施設と都民の森、払沢の滝による観光などが掲載されています。副読本の印象は総花的です。

教科書は副読本では「知識・理解」の面を保証しなければならないという配慮から、どうしても、総花的な紙面構成になってしまいます。

しかし、社会科学習では「知識・理解」の他に「思考・判断・表現」「技能」「関心・意欲・態度」(新し指導要領では3観点に変わりますが)も保証しなければならないので、考え直す必要があります。

総花的な紙面ですと、どうしても思考力や判断力を発揮して、調べていく、解き明かしていくという授業はしにくくなります。

そこで、59でも書きましたが、単元を構成しなおす必要に迫られるわけです。

その形として良い指標となるのは

「起承転結」+アナザーストーリーです。

「起承転結」のストーリーとアナザーストーリを形成できる人物や事象を見つけるのが1回目の取材のねらいです。

 

ですから、取材するにあたっては、教科書や副読本はカタログのようなもので、「このような事象があるのだな」と心にとめて、その中でも気になったことは書籍やインターネットなどで調べておきます。

(時には、教材化する魅力的な人物や事象が決まっていていくときもあります。その方が気持ちはだいぶ楽です)

今回の檜原村取材において、調べていくと、人口減や学校の統合、主要産業だった林業の衰退など、厳しさが伝わってきます。

「なにか、子供たちに伝える教材はないか?」

と思いながら、2016年の年末に檜原村に向かいました。(続く)

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