粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

85.震災が残したもの~福島のおコメは安全です。胸を張って言えるけど、食べてくれなくてもいいんです」その①

新しいシリーズに入ろうと思います。

新しいシリーズは、現在授業で行っている、

震災が残したもの「福島のおコメは安全です。胸を張って言えるけど、食べてくれなくてもいいんです」です。

震災から6年が経過し、報道でも震災が取り上げられることがずいぶん少なくなってきました。また、今担任をしている5年生の子供たちはは、震災当時5歳でした。震災のことを受け止めるにはあまりに幼い年齢といってよいでしょう。もっと幼い子供たちはさらに実感ができないだろうと思うと、こちらが意識していないと、気が付けば子供たちは、震災を知らないという状況になるなと思います。(私の子供は4年生ですので、あまりわからない様子です)

しかし、現在の様子はどうでしょう。被災地に目を目けてみれば、復興はなされたとはいいがたいと思います。特に福島県浜通り放射線の影響で、この先も帰宅が難しい地域が広がっています。原発事故も終息したとは言えないと思います。(建屋のがれきを動かしただけで、線量が一気に上昇するなど、廃炉への道のりは厳しいようです)

子供たちには、再び、いつ起こるかわからない震災に備えたり、立ち向かったりするために、東日本大震災を学んでほしい。そして、大変な状況に置かれた方へ温かいまなざしを向けられる優しさを持ってほしいと思い、今回の学習の準備を進めてきました。

前回(84)も書きましたが、原発被害によって日本の過疎地の現状が顕在化したといわれています。今後、人口減少を迎え、日本各地で過疎が進む中、地方をどうしていくのか、1次産業をどうしていくのかは大きな課題です。都市部にすむものにとっても地方の問題はつながっていることは「ひのはら」の学習でも取り上げました。福島を学ぶことは、日本の未来を考えることにもつながるのだと思います。

日ごろ、安定的な生活を送っている私たち、とくに子供たちのどのように震災を伝えていくのか?難しいことですが、学習していこうと思います。

心がけたのは、

①あくまで、今回の事例は1つの事例であり、被災された方の現状や状況、取り組みはそれぞれである。

②例えば福島の方が授業を参観しても、私は意図をしっかり伝えることができるようにすること。また、参観された方が気分を害さないような授業・児童の発言になっていること。

③多様性を認めるとともに、前を向いて取り組むことの大切さを学ぶこと。

④自分でできる一歩を踏み出せること。

でした。さて、これら4つが達成できるのか。シリーズを始めようと思います。

 

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