粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

94.「福島のおコメは安全です。胸を張って言えるけど、食べてくれなくてもいいんです」 その⑩

食べるべきだとは思うが・・・1部5年の議論

6月17日(土)の公開授業の様子です。

下の写真が子供たちと作った実際の授業の板書です。

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この下の写真は、前日の夜に私が書いた板書です。

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かなり違いますね。

事前に考えた板書と全く同じになるという先生もいらっしゃいますが、私は違うこともままあります。

大体、前半は計画通りになります。(笑)

しかし、子供に任せていけば、どうしてもこちらの計画通りにはいかないものです。

計画通りに行く場合もあります。こちらが授業の流れを(ストーリー)をしっかり作り、ストーリーに沿った資料を用意することです。

トーリーは起承転結を作ると1時間がまとまります。

 

①起・・・映像や写真など子供を引き付ける資料

②承・・・①の感想や意見を子供から引き出す。そして、辞書や地図帳、資料集で深めていく。本時の中心

③転・・・授業の後半。①②で練り上げかけた子供の認識をくつがえすような資料を用意する。さらにすごい。別の人の立場。その後こうなった。など・・・。

④結・・・③について子供に語ってもらう。そして、次の時間への問を残して終わる。

 

この様な流れをつくり、鉄板資料を配列すれば、計画通りに行くことが多いように思います。

特に③転で、子供たちがくつがえされて「えー」などと言葉を発してくれたらうれしいものです。

 

しかし、②をじっくりやったり、子供に任せていくと時間に収まらなくなってしまうことが多いように思います。

とくに、公開授業や研究授業では、学習内容を増やしてしまう傾向があるので、時間オーバーはよくあります。

私は、筑波に来て1年目は都留先生から「かすやー。もっと簡単にしろー。多いぞー」とアドバイスにただいたものです。

でも、いつまでたっても多くしてしまう。(笑)

今回も、最初から時間内に終わらないだろうなと感じてしまうけど、どうしても三浦さんの「福島のおコメは・・・」まで行きたかった。そこまでいかないと参観している人もなんだかわからないのではという配慮(?)も働くのです。

 

さて、板書比較ですが、

実際の板書の方が良いところがずいぶんあります。

①子供の発言から「安全」「信頼」を赤で記して、それを⇔で大胆につないでいる。

②食べたくないという人も「支援したいが」という気持ちがあることを押さえている。

が大きなところでしょうか。

逆に、計画の板書がよいところは

「このままでは三浦さんは」と風評被害が続くと三浦さんは困ってしまう。そこで、三浦さんのインタビュー資料へという流れが明確であることです。

協議会でもそこの部分の質問は出ました。

②の部分の出口を考える必要があったかもしれません。

しかし、あまりにコントロールしすぎると、子供たちの予想外の発言や自由な雰囲気、計画を超える良さは発揮されません。

 

この辺りは、もう少し勉強して、実践をしていかなくてはいけません。

 

まとまりがなくなってしまったなあ。次回へ