粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

95. 教育実践対話の会 第8回公開研究会

7月1日(土)に東京学芸大学附属竹早小学校で開かれた

教育実践対話の会 第8回公開研究会に行ってきました。

どうしてかというと、どういうわけか、

会の最後にあるシンポジウムの登壇者にご指名されたからです。

私は、これまで対話の会に参加したこともありませんし、

会の会長でいらっしゃる小林宏己先生とも面識がありませんでした。

ただ、会員(?それもよくわかっていない)の由井薗先生とか毎日過ごしていますし、竹早小の茅野先生とは由井薗先生を介して、一度(?)宴席でご一緒したことがあります。そうした縁でご指名されたのでしょう。

 

さて、シンポジウムでは「門外漢」らしくいこうと心には決めていたものの、

高名な小林先生がどのような方なのか知らないでご一緒するのは、失礼というものです。そこで、あわててアマゾンで2冊クリック!

読んでいくと、

 

①教職の専門性について。

医師と比較して不明瞭が許されるのか?専門家+職人でなくてはならない。教師自身が学び続けなくてはいけない。

 

②教えるべき内容と達成的な目標

達成的な目標

○したい。なりたい。

○納得のいく目標

自己実現のための目標

教えるべき内容

△すでに定められている。

△させる(受け身)

△しなければならない(義務)

△成績がつくから

 

③子供も問題が発展する授業

○学習問題が幾度となく問い直されていく

△教師の狙いが直接子どもへ

×教師の狙いも子供の狙いも不明瞭

 

④教科書の正しい活用方法

×子供たちの多様性を否定し、教科その枠組みで納める。

○多様性を認め、子供とともに検討を重ねていける教師に。

 

⑤単元を構成、授業計画

・学びのストーリーを

・受容的な風土

 

⑥地域教材

・具体的事実へのこだわりと、リアルな認識のために。

「物・コト・人」

 

最後に

「一人ひとりの人間のだれもが、幸せな人生を送りたいと願い、よりよく生きようとしている」

「その子の姿を思い、願いながら授業を構成する」

 

と私のRollbahnに読書メモが書かれています。

なるほど。お会いしたことはないが、著書からその人となりは感じることができました。

梅澤先生に小林先生にお話を伺ったら「千葉大附属にいたときに、竹内先生から一度小林先生の授業を見たほうがよいと言われて見に行ったことがある」とおっしゃっていました。「教師がほとんど発言せず、子供に任せる」という授業だったそうです。

 

そんなこんなの準備(?)をして、竹早に行きました。

 

会は、茅野先生と由井薗先生が、競って譲らず(笑)、大太刀回りの団十郎で、見ごたえ十分でした。とても盛り上がったと思います。

参会された先生方の発言も途切れることなく、熱心な研究会でした。

 

私も小林先生とお話しできて、

「私は教師の出場を極力そぎ落としていました。だって、時間は限られているでしょう。活躍するのは子供でなくては」

「対話は受容と共感、安心と信頼、納得と共有からなり、議論とは違う」ということも教えていただきました。

先生の「対話」に対する思いを感じました。

 

とても良い経験になりました。

世の中には素晴らしい人がたくさんいます。(当たり前か)

私も、良い授業ができるように頑張らないと。

由井薗先生や茅野先生に追いつけ追い越せ!

おしまい