粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

103.沖縄取材で発見! その①

子供たちが夏休みに入ってすぐに、沖縄に取材に行きました。

取材とか言って、本当は遊んでたんでしょ!

という声が聞こえてきそうですが、

沖縄らしさのかけらもない、白い半袖シャツにユニクロのドライストレッチズボンという、完璧クールビズです。水着なし。

今回は、その中で、教材にできそうなことを紹介していきます。

さて、一つ目は下の写真です。

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これは糸満市にある地下ダムです。

沖縄は石灰質の土壌のため、雨は多いのですが、土地が水分をためることができず、すぐに海に流れていってしまうので、水不足に陥ります。

そのため、昔は甕がどの家庭でもあったようですし、現在も下のように

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見づらいのですが、白壁の家の多くに水をためるタンクがあるというのです。

 

しかし、今回取材した内閣府の方、土地改良区の組合長のお二人によると、現在水不足は10年以上起きていないとのことでした。そのため、屋根にタンクを設置することはほとんどなくなったそうです。(社会は変化しているなあ)

水不足解消の一つの方策として、「地下ダムがあります」地下ダムは、水はけのよい石灰岩層斜面の海岸に近い部分に、20mの円筒状のコンクリートの柱も幾重にも埋めていきます。それが海岸線に沿って、列をなしていくと、コンクリートを水が取れないので、石灰岩層にためっていきます。たまった水を吸い上げればよいというわけです。

陸上にある普通のダムを地下にそのまま持って言ったイメージです。しかも、地下なので環境負荷も少ないそうです。

これによって恩恵を受けたのは農家です。これまでは、水が不足しても育つサトウキビしか栽培されていなかった土地に、高値で取引される果物や野菜が栽培できるようになり、大変潤ったそうです。

 

私は公共事業の鏡だなあと思いました。