粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

130.水産業の未来  価値意思の会の後に子供が書いてきた日記

127回でも書きましたが、子供ったいは、「日記帳」に自主的に考えたり、調べたりしたことを書いていいことになっています。

今回紹介するのは、21日の価値意思の会の後、クラスの児童の一人が書いてきた日記です。

 

10年後の漁業はどうなっていくの

「10年後の日本の魚生産量、輸入量はどうなっていくのか?」

 これは私が今まで学んできた社会・世の中の問題で一番難しいものだと思う。そして、その問題を解決するにはどうしたらいいのか?考えてみた。

 日本の今の魚の消費量は、世界の合計のうち3分の1にもなっている。それなのに、日本の生産量は10分の1ほどしかない。ようするに、3分の1のうち10分の1しか生産していないのだから、かなりの量を輸入しなければならないということになる。

 今でさえこんなに輸入しているのに、これからもっと輸入したものの値段が安くなって輸入量が多くなってしまったらどうなるのだろうか。魚が大好きな「さかなクン」は、

・旬がなくなってしまう。

・安いものばかりに目が行ってしまい、お魚を獲っている人(漁師)が大変な状況に追い込まれる。

・魚種が変わる。

・食べることへの感謝の気持ちや食材がどのように私たちの食卓に運ばれてきたのかいる機会がなくなる。知ろうとしなくなる。

・相手の国に事故があったときに、魚が不足してしまう。

 という考えを持っていた。

 日本の漁獲量だけで足りなくなると、輸入に頼らざるを得なくなると思います。そして、お魚は食べているけど、お魚から遠ざかってしまうと思います。

 だから、魚を獲りすぎずに、未来に人たちのために残すことも大切だと思います。そのために、マグロみたいに獲ってもいい量を制限すれば、少しはよくなると思います

 

漁獲制限にたどり着いていますね。

また、ある児童は、養殖魚のえさに、植物性の材料を多く取りれる取り組みを調べてきていました。その分野の研究も盛んなようです。植物性のプランクトンで大きく育つ鯉の養殖が注目されていると学びましたが、鯉は食べにくいので、他に良い方法はないのか調べたのでしょう。

どちらも素晴らしい追究活動です。素晴らしいことです。教室でこの日記を紹介しようと思います。

 

クロマグロの漁獲量をあっけなく突破して撮り続けている日本の漁業は、あまり漁獲制限がうまくいってないと言います。一方で大西洋のクロマグロは、回復基調にあるようです。漁獲制限は有効な手立てですね。しかし、取れなくなった分、ただでさえ跡継ぎのいない漁師はどうするのか。そういう問題もあります。

また、植物性のえさで育たないかという研究も、どんな時代でも困難を克服し未来を切り開いてきた人のたくましさを感じさせる素晴らしい事例ですね。

未来のことと、現在の人々の生活と・・・・・。世の中の難しさを学んでいきたいです。

 

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