粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

140.自動車の授業の続き

前回の続きで。

というように、自動車業界は岐路に立っている今日、

子供たちにどのように自動車工業を学ばせていくのか、

以前ほど簡単ではないともいます。

将来に変革に耐えうる学習内容を提供するとともに、

授業の構成を工夫をしていくことが望ましいと考えます。

 

そこで、私は

これまでのような

「自動車工業は日本の主要な産業である」

「自動車生産には様々な工夫がある」

ということに加え

「自動車は人々の生活を豊かにしてきた」

ことを学ぶとともに、

「これからも、生活を豊かにしていくであろう」

という視点を加えることにしました。

 

そこで、従来は最初に大きな自動車工場の航空写真や産業の中で自動車産業が占める割合の高さから、自動車生産の学習に入っていくことを変えて、

 

くらしを支える様々な自動車を見せて、どれがいいのか判断させていくことにしました。

様々な自動車とは

①ハイブリッド②電気自動車③ガソリン車④福祉車両⑤自動運転車⑥カーシェアの6種類です。そして、③は子供たちの好みそうなスポーツカーや高級車を入れました。

 

最初は①~⑥の内容は言わずに、外見だけで判断させます。

外見だけですので、④の福祉車両や⑥のカーシェアは普通の自動車にしか見えません。

すると、③のスポーツカーが一番人気で、次は②の実際に販売されている「リー〇」が二番人気、そして3番人気は③の高級車でした。

 

子供たちは、選んだ理由を話してもらうと、いろいろなことを言います。

色やデザイン、中には詳しくて、CMで電気と言っていたなどの理由もありますが、

ほとんどが外見についての判断です。

そこで、次に、一つずつ、補足の写真を張ったり情報を付け加えたりします。

 

例えば、④の福祉車両は、車いすを積み込める機構を見せ、カーシェアはそのステッカーが貼られているなど・・・・・。

 

すると児童の判断は変わっていきます。

特にある児童は

 

私は④にしました。私のおばあさんが足が悪くて、いつも旅行に行くのに苦労するから、福祉車両にして、一緒に行きたいからです。

 

すると、教室の雰囲気が変わります。

クルマって、外見だけではないな・・・。という風に変わってきます。

 

そこで、「どうして、こんなにたくさんの自動車があるのだろう」と投げかけて本時を終わりました。

でも、実は「どの自動車が一番いのだろう」と投げかけるか迷っていました。

 

どちらにしても、自動車の多様性、自動車は消費者のニーズに応じて変化してきたことを学ぶための発問ですが、

どちらの方が効果的だったか?

これからも授業が進んで行くので、考えていこうと思います。

また、報告ができたらと思いますが、とりあえずおしまいにします。