粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

213.小学校社会科授業づくり研究会 参観してくださった皆様ありがとうございました。

21日(土)に14回目の小学校社会科授業づくり研究会がありました。

講師は前文部科学省視学官、現在国士舘大学教授の澤井陽介先生でした。

 

毎回のことですが、私は授業者、しゃかつく大賞、事務局長の役割を行う一日でした。

(次の日は廃人のようになりましたが、原稿に追われているので午後から書いて、夕方から趣味の練習に行く・・・・・。結局盛りだくさんの一日)

 

授業は「ふるさと納税」が教材でした。ずっと温めてきた教材です。

政治や税金の学習ですと、どうしても、「こうなっています」「こうしましょう」

という知識を教える授業になりがちです。

しかし、社会科の目標は「公民としての資質・能力」の基礎を養うことです。

自分で、判断し、行動するための力を育み、主体的に学んでいくことが大切です。

 

ふるさと納税は、実に多くの示唆に富んでいます。

受益者負担の原則、地方振興、寄付文化の醸成など、

ふるさと納税にまつわる課題を調べれていくと、

必然的に「税とは何か?」と考えることになります。

すると、これまでの税の学習とはちと味違った主体的な学びにつながります。

 

「税を納めるべき」という価値を教えるのは道徳的といえるかもしれません。

しかし、政策や社会の事実をもとに。「税は納めたほうがいいな」と子供が考えるようになることが社会科の学習の意味あるところだと思います。

 

今回の学習は小学生には難しいのでは?私のクラスだからできたのでは?

という意見もありました。それは真摯に受け止めながら、

社会科の良さ、進んで社会に関わる児童の育成を目指して、教材開発と指導法の充実にと止めていきます。

 

今回うれしかったのは、懇親会で澤井先生からとても温かい言葉をいただいたことです。胸に刻んで頑張ろうと思いました。

 

さて、もう一つ。

しゃかつくコンテストは残念ながら3連覇はなりませんでした。

しかし、子どもたちと一緒に学んだ福島のお米の実践は、社会参画につながる実践だと考えています。今年の全国社会科教育学会で発表しようと思います。

 

コンテストの優勝は、嵐先生でした。「教科書+ワン」の工夫が皆さんから指示を集めました。おめでとうございました。

 

残念な(?)お知らせ。

しゃかつく研は毎年、夏大会と冬大会を開いてきましたが、都合により冬大会は行わないことになりました。また来年の夏お願いします。そして、会員によるコンテストはすでに満席となりまりた。会員の皆さん、だんだん熱を帯びてきました。よりよい実践を求めていきましょう。

 

追加のお知らせ

「社会参画を志向する学習会」というものがあります。論文を読みあうなど大学のゼミのような雰囲気で行っています。実践だけでなく、実践を裏付ける理論も学ぼうという学習会です。授業の基礎体力を養うために有効だなあと感じています。前回はお茶大附属の岡田先生も来てくださいました。次回は8月4日(土)の15:00~筑波大学附属小で行います。興味がありましたらご連絡ください。