粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

219.全国社会科教育学会

10月20日(土)21日(日)と全国社会科教育学会の第67回全国研究会が山梨大学でありました。

私も自由研究発表を行いました。

日本社会科教育学会は、今年で7年連続になりますが、全国社会教育学会は今年が初めてです。

山梨大学は母校でもありますし、第二の故郷ですので発表することにしました。

発表は、昨年度行った、福島の稲作農家三浦さんの授業です。

 

風評被害から実感する社会的ジレンマ
~5年生 「福島のおコメは安全ですが、食べてくれなくても結構です」に込められた願い~

という題にしました。

 

1.関心としては、

「主体的に社会関わる児童の育成に、社会科授業が貢献できることは何か?」ということです。

 

2.考えは、

社会問題を解決しようという強い意識を持ち、社会事象を深く認識することが大切ではないか。

 

3.手立ては、

プロジェクト型の学習であり、

認識には、多角的なものの見方を育成するためのアナザーストーリーの社会科授業。

 

4.教材は、

社会問題を取り扱い、その中でも、自分も関わりたいと思う教材の選定です。

 

明日から内容について、少しずつ書いていこうと思います。

 

ところで、

今回はとても勉強になったと思うことが多くありました。

 

宮崎大学の吉村先生が、

合意形成には

①スキルの育成と②態度の育成があり、②の態度の育成には抑制的であるべき。(しかし、大切にしたい)

○現実の社会の文脈に即した議論が大切といっていたことです。

 

また、山形大学の江間先生は、

「社会的なものの見方・考え方」について、社会科としての概念、子どもたちに考えてもらいたい概念は何か考えて、教材を選定する。そして、子どもたちに考えてほしい概念の中核は、子どもたちが決めたり選んだりすることも大切とおっしゃっていました。

 

文脈に埋め込まれた事象、その事象や問題は、誰にとってどんな影響があるのか?

その点まで及ばなければ、真実味のある議論にはならないであろうなあということ。

 

私も、大いに共感するとともに、自分の授業の方向や教材選定の価値について勇気をもらった気がしました。やる気を新たにして帰ってきました。

 

でも、2月の公開に向けての取材はうまくいっていなくて困っています。

しかし、困っているくらいの方が最終的にはよい授業になることが多いので、最後まであきらめずに考え、行動していこうと思います。

 

明日から、今回の発表のことと社会科について考えていることを自分のために少しずつ書いていこうと思います。

 

↓秋の凛とした空気がすばらしい山梨

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