粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

264.地球のうらの友達も その④

3時間目

ねらい

「学校にいけない」ことをきっかけに、貧困が進んでいることから、学校にいけるようにするにはどうしたらよいのか話し合い、日本の戦後復興と支援について調べる。

 

展開

1.前時を振り返る。

・学校に通えないことが負の連鎖を生んでいる。

・抜け出すには支援が必要だ。

・支援よりも、その国自身が立ち直ろうとしないといけない。

・生まれる場所は選べない。何の罪もない。

支援は本当に役立つのだろうか。

  

2.自分の考えを述べる。

必要

・負の循環をぬけだすには支援が必要。

・同じ人間なのだから助けたい。

不要

・支援しても届かなければ意味がない。

・自分たちでやろうとする気持ちがなければ解決しない。

 

3.戦後復興の話を学ぶ。

○日本の戦後復興は、復興のお手本と言われている。

・今の日本があるのは支援のおかげだ。

・貧しさから抜け出すには、支援が必要。

・恩返しをするべき。

 〇JICA文書で戦後復興を確かめる。

 

4.現在の支援を調べよう。

・どのような支援を子なっているのか。

・政府?募金?ボランティア

学校に行けるようになるためにどのような支援をしているの?

 

 

私の振り返り

・JICAからいただいた戦後復興の資料、震災復興の資料を読むと、私たちの先人がいかに努力したり、賢明な方針を持っていたのかがわかるとともに、やはり海外からの支援のありがたさを感じます。子供達にとっても、新鮮な驚きのなったと思います。

 

児童の感想の要点(第2時も含みます)

・カードを並べてみて、学校でしっかり学習しないといけないと分かった。日本の資金で学校を。同じ考えの人から寄付を。

・他の国(世界)が援助しないと改善するのが難しい。しかし、問題が起きているのはフィリピンだけではないから難しい問題だ。

・お金を増やして発展してほしい。

・自力で復活するしかない。外国が手伝ってあげればよいと思う。

・(家庭でフィリピンの話をして、父親から子どもたちの惨状を聞く)人は生まれながらに平等。世界の国が協力すべき。

・義務教育にして、支援を受け入れる。大統領が悪循環を止める。

・学校に行ったらお金をあげる。成績がよかったら多くあげる。日本は文房具をあげたり、先生を派遣したりする。

・「助けてあげる」ではなく「助ける」がいい。「お金」と「平等」がない。日本が困ったときに助けてくれるかも。

NPOのように学校を建てる。通貨を増やす。

・日本も自分の国が大変なのに、他の国の面倒を見るのは難しい。

・自立の計画を立てて、それを援助する。計画は、援助する側が納得するものにしないといけない。

・(途上国の5歳未満の死亡率を調べて)何も悪くないのに生まれた場所だけで人生が決まってしまう。助けてあげたい。

・発展させられなかったのだからしょうがない。自分たちで「国を変えたい」と思わないとダメ。

・食糧援助で悪循環を断ち切る。

・「食料+お金」ではなく「食料+教育」が大事。よのなかのしくみを知って、変えたいと思うことが大切。

・日本の復興は向上心があったから。フィリピンの人は、貧困でも今のくらしが幸せだと感じているから発展しないのでは。

・お金をたくさん使って解決するのではなく、フィリピンの人に心から変えようという意識を持ってもらう必要がある。

・支援することが必要。絶対に支援しないと立ち直れない。やらない限り、永久にこの社会は続く。グレイグ君の活動。

・学校を作る。先生を派遣する。技術を教える。食料・薬品の寄附。香港にいたときのお手伝いさんキャロルの話。

・悪循環を止められるように、お金を寄付したり、ボランティアに行ったりするべきではないだろうか。歯車の一過程をお手伝い。

・悪循環を止めるにはやっぱりお金が必要。助けてあげなければずっと貧乏。

・お金だけでなく、文房具がない、先生の数が足りない、戦争、など、原因まで考えた支援が必要。

 

f:id:syakaikajugyou:20190215213137p:plain

 

徒然

・今日は通院、検査。結果良くなく落ち込むけど、40過ぎれば誰だって病気の一つくらいあるよなと、気持ちは明るく持とう。

・メールで、授業の資料を送ってくれませんかと依頼あり。私の実践に興味を持っていただいて嬉しいです。もちろん快諾です。

・厚ーいたい焼き。でも、きんつばみたいな薄ーい皮のたい焼きの方が美味しいかもね。昨日我慢と言ったのに実行できない意志薄弱さに呆れますな。

f:id:syakaikajugyou:20190215213601j:plain