粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

267.地球のうらの友だちも その⑥

第6時間目

 

ねらい

JICA支援の評価とは裏腹に、ODAの額は世界4位に後退し、国民の支援意識も停滞していることから、停滞の原因を考えようとする。

 

展開

1.前時を振り返る。

・JICAは途上国の人たちと一緒に活動している。

・ただお金を渡すのではなく、ともに活動している。

・活動しながら、自立を支援している。

 

2.ODAの額の推移を知る。。

〇客観的なデータから、考える。

・1位だったのに今は4位だ。

・国民一人当たりの負担金額も、先進国では低い方だ。

・国連の目標を大きく下回っている。

・どうしてだろう。

○PPと配布資料。

①ODA国際順位

②国民一人当たりの負担額

③国連目標と日本の実態

④国民の意識調査

どうして、ODAの金額は下がってしまったのだろう?

  

3.予想する。

・現実を知らないのではないか。知っていれば共感するはず。

・日本にもゆとりのない人が多いのではないか。

・役に立っているのか不安なのではないか。

・例えば、募金をしても本当に届いているのか疑問ではないのか?

 

4.自分の立場を明らかにするとともに、調査をする。

・おうちの人に聞いてみる。

・インターネット

 

私の振り返り

 

JICA支援は、日本型支援とも呼ばれ、お金を拠出するだけでなく、実際に現地の赴き、現地の方とともに歩んでいくことを大切にしています。ちょうど、魚をあげるのではなく、捕り方を教えるというよう言葉に例えられたりもします。

しかし、日本の景気や広がる格差、税のあり方などから、ODAの金額については議論が分かれています。

指導要領において、本単元に当たる内容の取り扱いには

「世界の人々とともに生きていくために大切なことや、今後、我が国が国際社会において果たすべき役割などを多角的に考えたり線滝・判断したりできるよう配慮すること」

と書かれています

選択・判断は、子供達に育てる3つの資質能力のうち、思考力・判断力・表現力の育成の擬態的な手立てとして今回の指導要領から記されました。

選択・判断いついては、ずべての単元に記されているのではなく、子供たちが自分たちにできることが無理なくある単元に書かれています。例えば、4年生の水道や廃棄物の単元です。本単元においても、歴史などに比べると、自分のできることを考えやすいと思います。

しかし、少し疑問も残ります。これらの選択・判断は「貢献すること」が前提となっているからです。

子供達が進んで貢献したいと考えたり、もう少し踏み込むと逆の立場になっても良いのではないかとも考えられます。

何れにしても、多角的に考えた上での選択・判断でなければ、価値を押し付けてしまうことになってしまいそうです。

ですから、ODAのあり方についても、よく考え、貢献のあり方についても多様性を追求してほしいと思い、この時間の授業に臨みました。

起承転結で言えば、転に差し掛かる場面でした。

 

徒然

・修学旅行を終えました。京都や奈良、大阪で、子供達と過ごした大切な時間になりました。

・週末は疲労が残り、思うように仕事は進まず。意志が弱いなあと反省です。

・ここ2週間くらいはMY読書ブーム。趣味系の本以外の社会科関係は下のようになっております。 

「小学校新学習指導要領社会科の授業づくり」澤井陽介 明治図書

「深い学び」 田村学 東洋館出版

「見方・考え方」社会科編 澤井陽介・加藤寿明 東洋館出版

「資質・能力」と学び 奈良正裕 東洋館出版

「問題発見力のある子どもを育てる11の方法」長谷川康男 学事出版

以前ザーッと読んでいたものも含めて、今回は考えながら最後まで。

どれも良い本でためになるなあ。

紹介していこうかなとも思います。

 

↓二月堂。お水取り見てみたいなあ。

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