粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

274.国際協力単元を終えて

国際協力単元最後の授業を終えての意見を。

子供たちへの質問

「あなたは、今、そして将来、国際協力をしたいと思いますか。思いませんか。どちらか選んで判断の理由を教えてください」

 

いくつか書こうとと思います。

 

「したいと思う。JICAの人々もマザーハウスの人々も自分のしたいことをしていて、それが結果として支援になっている。自分のしていることが同じ人類を救うことになっているのはうれしい。ただ、自分のしていることが本当は現地の人々の役になっていないのであればしたくない。マザーハウスの山口さんのようにはできないかもしれないが、協力してみたい」

 

「したいと思います。なぜなら、日本は今は先進国になったけれど、前(戦後)は発展途上国だったから、アメリカなどに助けてもらった。それで先進国になれたのだから、途上国を助けるべきだと思う。それを僕たちに照らし合わせてみると、1年生だった時には6年生にお世話になった。そして、僕たちが6年生になったらお世話をする。ならば、国際協力も同じだと思う。」

 

「国際協力をしたい。理由は、もし、自分がこのような地域に生まれて学校に行けなかったら助けてもらいたいから。現地の人と同じ目線で考えて、相手はどういう考えを持っているかと思うと、国際k領力をして少しでも力になってあげたい」

 

「国際協力をしたいと思う。なぜなら、今発展途上国の現状を知って、これを無視するわけにはいかないから。子供が働かされるのは日本ではあり得ない。他の貧しい国の方にも日本のように義務教育を導入して学校に行かせてあげたい。みんな同じように将来の夢を持っているのに、貧しい方はどんなに努力しても夢はかなわないなんて可哀想。それに、自分たちだけ余裕のある生活を送っていることを恥ずかしく思う。だから、みんなが自由に暮らせるように私は協力したい。昔日本が支援してもらった恩返しも含めて国際協力できたら良い」

 

「正直言ってわからない。けれど、将来絶対世界のためになる仕事に就きたいと思う。世界には今回勉強した人たちのように、どれだけ貧しくても一生懸命生きている人々がいる。逆に先進国のように毎日ダラダラ過ごしている人もいる。同じ地球人なのに差がある。これは良くないことだと私は思う。だから、世界のためになる仕事について、途上国の人たちに少しでも役に立てたらいいなと思う」

 

「私は思います。理由は2つあります。一つは日本も助けられていたから。日本も多くの国々に助けてもらった、それでいて助けないのはどうかと思う。2つ目は世界に生きている人だから。私の理想だが世界で支えあっていくことが大切だと思う。どこかで災害があれば助けるし、困っていたら助ける。それは人間として当たり前だと思う。また、もう支援は少しだけどしていると思う。それは途上国について知ったから。私の考えは知ることが一つ目の支援だ」

 

「私は将来国際協力をしたいと思う。といってもすぐにはではなく、ある程度自分がお金を稼ぎ、自分の行動にきちんと責任が取れるようになってからである。私がそう思った理由は、協力・助け合いが大切だと思うからである。自分がそういうことが少なこともあるが、協力がないと国が成り立たないわけだし、ここに住んでいる以上、協力するのは私の中では当たり前である。助け合いは困っている時に助け、それはいつか自分のためにもなると思う。人にいいことをすれば自分にも帰ってくるから協力したい」

 

「私はとてもしたい。フィリピンやいろんな子供達が働き、学校に行けないのを知って自分がこうやって学べるうれしさを知り、多くの人に、素敵でみんなのなりたい大人になって欲しいと思ったからだ。もちろん無理してやらなくていいと思うし、国が自立しなくてはならないのもわかっているが、少しでも助けてあげれば相手にとっても有効だし、それを見ると自分も嬉しくなる。同じ子供。同じ人間なのに、このような生活に差が出ているのを見ると、心が苦しくなり、助けなければなと思う。だから、私はしたい」

 

したいという意見でした。

もちろん、前回書いたように自分で判断することが大切ですから、したくないという意見もあります。40人のクラスですが11人がそう答えました。

 

「僕はあまり思わない。なぜなら心からやりたいと思わないと成功しないと思うからだ。授業を通して、途上国と日本はなくてはならない存在同士で、お互い助け合っていることを知った。でも、山口さんも田中さんも途上国を心から助けたいと思ってそれが伝わったから成功したのであって、行きたくないほとが無理やりやっても、山口さんのように現地の人を主体として協力できないと思う」

 

「私はあまり国際協力をしたいと思わない。なぜなら、国際協力をすると外国へ行かなくてはならないので、生活も違う、そして言語も違うのでそれに立ち向かえる志が私にはないので行けない。また、私はどうしても現地の人を好きになれないと思う。なぜなら、私は人見知りで、文化も言語も違う人を、遠くに感じてしまい距離を置いてしまう。そんなことをされたら相手も嫌だと思う。しかし、相手も生まれたくて途上国に生まれたわけでもない。だから、手を差し伸べてあげたい。どうすれば強い意志と距離の差を縮められることができるのか。中学校になっても考え続けていきたい」

 

よく考えた上での意見だなと感心します。

私は、困っている人を見て、なんとかしてあげたい、手を差し伸べたいという良心は誰もが持って欲しいと思います。

しかし、できること、自分のしたいことは人それぞれ。

自分のしたいことと国際協力が合致していれば良いと思いますし、そうでなければ、自分のできることをしていけばいいと思います。

事実を知って、良心に基づき、自分で決める。

関わる人が増えて行けば、未来の社会は、今より少しかもしれないのですが、多くにほとが幸せに暮らせる社会になるかもしれません。

田中正造も新平も、行基も、

そして、今を生きる畠山さんも三浦さんも、花岡さんも、雅子さんも

過去より1mmかもしれないけど、自分の幸せとみんなの幸せを前進させてきた人だと思います。

 

最後に、もう一つ。

 

「私は思います。私に国際協力なんてすごいことは絶対にできないと思っていたけれど、田中さんや樺さん、山口さんの話を知って、何もできないことはないと思った。ちょっとした特技を教えるだけで支援になる。すごいことだと思った。これなら私にもできる。と思った。なので国際協力をしたい」

 

できるかどうか、未来はわからないけど、希望を持って自分の人生を歩んで欲しいです。

私も今年44歳になります。折り返しを過ぎている気がします。

自分の一生と世の中のつながりを考えながらあと半分、生きていきたいです。

 

徒然

・岡田先生から昼ごろメールあり。体調を崩されて早退したそう。残念ながら明日は欠席しますとのことです。残念ですが、お休みになられて回復していただきたいです。お大事に。

・天気のいい一日。みんなで気持ちよく過ごした一日。来週も良い日が続くといいな。

 

🔻通勤途中の一枚

 

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