粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

279.深い学びが目指す3つの資質 その①

前回の続きです。

 

では、授業改善の視点である「深い学び」が目ざす、3つの資質とはどのようなものか詳しく考えていきましょう。目指すゴールをはっきりさせれば、「深い学び」をどのように授業で実践していけば良いか明らかになっていくと考えれます。ゴールは何かはっきりさせるために、3つの資質を読み解いていきたいと思います。

 

深い学びが目ざすゴール「3つの資質・能力」とは何か?

①知識及び技能

 知識及び技能は、社会科の学習内容と密接に関係しています。すなわち、社会科とは何を学ぶ教科なのか、どのような内容を学ぶのかということです。

「社会科って何を学ぶんですか?」と問われたら、何と答えるでしょうか。

 国語科なら読む力、書く力、言語の法則を学ぶと答えるのでしょうか。算数なら数量や図形の数理的な処理仕方を学ぶこととこたえるかもしれません。教科の内容を想像しやすいと思います。しかし社会科はどうでしょうか。

6年生なら歴史、5年生の国土の学習の部分ならば地理という親学問がはっきりしているので答えやすいと思います。しかし、3年生や4年生、5年生でも災害や情報となると、何の分野を学んでいるのかわかりにくいのです。

 しかし、新しい学習指導要領では、社会科の内容をはっきりと3つに分類しています。それが、「地域や我が国の国土の地理的環境についての知識」「地域や我が国の歴史や伝統と文化についての知識」「現代社会の仕組みや働きについての知識」です。もう少しわかりやすく書くと「地理的」「歴史的」「公民的」な内容ということになるでしょうか。

 ここでは掲載は避けますが、「学習指導要領解説社会科編p150,151」に表として記載されていてわかりやすいので是非ご覧ください。

 例えば4年生の「自然災害」の単元だったら、「公民的」の重点が置かれていますが、「歴史的」な分野にも関わっていると図示されています。これは、現在や未来の災害対策を学びながらも、対策の方法を学習するにあたって、過去に地域で起こった災害なども調べていくからです。災害の学習であれば「公民的」な内容に加えて「歴史的」な内容を取り入れれば、学びが充実することになリマス。「深い学び」の実現の手がかりとなることでしょう。

 だから、授業を行うにあたっては、行う単元や授業が「地理的」「歴史的」「公民的」な3つの内容のどれに関わっているのか考えながら行っていけば、児童に新しい指導要領が求めている「知識」を身に付けさせることにぐっと近づくに違いありません。

授業の内容が(教材が)

「地理的」「歴史的」「公民的」な内容となっているか?

 

次回へ。

 

徒然

・今日は出勤。卒業近く、そのための準備を。寂しさ増してきていて困る。

イチロー選手引退。全く分野違えども、とても憧れ、目標であったのでとても残念です。好きなことをとことん貫く。職業上、私はまだまだこれからです。頑張るぞ。

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