粕谷昌良の社会科授業日記

筑波大学附属小学校の粕谷昌良が社会科実践を報告します。

281.深い学びが育む3つの資質 その2

②思考力・判断力・表現力

 思考力・判断力・表現力は知識とは違い、子どもたちが身についたかどうか見極めるのが難しい資質だと思います。

 紙面で行うテストではなかなか図ることが難しいですよね。

しかし、新しい指導要領では、思考力や判断力について、かなり詳しく書かれていて、 資質や能力がかなりわかりやすくなっています。

 そして、思考力や判断力を育てる授業づくりをイメージしやすいと感じています。

思考力=社会的事象の特色や相互の関連、意味を多角的に考える力

判断力=社会に見られる課題を把握して、その解決に向けて社会への関わり方を選択・判断する力

表現力=選択・判断したことを表現する力

 

 

どうでしょうか。これならば、記述のテストやノートでも評価できそうですよね。

しっかりと基準を設けて、それに沿って評価できそうです。

 

また、思考力や判断力を育てるための、授業もイメージできます。 

私は思考力や判断力を育てる授業を考えるときに、

特に、思考力の記述の中に「多角的」という言葉と、

判断力の記された「選択・判断する力」が加えられたことが、

授業改善の視点である「深い学び」を実現する具体的方法の一つだと考えています。

 

 以前も書きましたが、

社会科にこだわりを持って実践されたり、研究されたりしている先生方に「多角的とは何ですか?」と問うと、

「多角的とは立場複数」だと解釈する人が多いと思います。

多角的と同じような言葉に多面的がありますが、

こちらは、中学校以上の学習指導要領に出てきます。

すなわち、多角的とは、一つの社会事象を2人以上の異なる立場から考えることを指しています。

多面的な見方だと、一つの社会事象を経済面や環境面から考えるということになるから、小学生の子どもたちには少し難しいのかもしれませんね。

しかし、多角的ならば、人によりそうことになります。

例えば、自然災害の単元ならば、市役所の立場や住民の立場、住民の中でも足の不自由な人の立場などが挙げられます。

災害を複数の人の立場で考ええることで、実社会の課題を見出し、学習を深めることにつながると思います。

 

また、「○〇さんはこう考えている」「□□さんは、こう思って行動している」と具体的な人物の立場になって考えることで親しみも生じます。

人に寄り添うことで、子どもたちは心を動かされ、自分のことのように考えることができるのもよい点でしょうね。

人の立場に立つのはことの良さは知識面だけでなく子どもたちの情意面にも響くからではないでしょうか。

 

だから私は、この「多角的」が「深い学び」の実現の一つのキーワードになると考えている。

深い学びの実現 その①

        2人以上の立場に立った、多角的な思考を促す授業

 

続く

 

徒然

・先日、書店ぷらぷらしていたら、ダン・ブラウンの「オリジン」の文庫版が出ていて、まとめ買い。あまり小説読みませんが、ダヴィンチコード、天使と悪魔、ロスト新ビル、インフェルノと呼んできたから購入。一気読み。展開は似ているけど、それもなじみで良い感じでした。ロバートラングドン教授かっこよい。トムハンクスは大好きですが、ラングドンのイメージとは違う気がするな。

 

・下は、朝日新聞に載っていたもの。JMMINという京都のTシャツ・パーカー等を売っているお店のもの。これを買うと様々な社会問題に取り組む団体に売り上げの一部が送られる。送付団体は毎週変わるらしいので、自分が共感できたりする団体へも寄付ができます。

これまで、このような寄付ものはデザイン的に・・・ということが多かったのですが、JMMINはその点を踏まえて、デザインにはぬかかりなし。サイトを見みてみてください。

今回は、季節の変わり目だったので、パーカー欲しかったからちょうどよい。夏になったらTシャツ1枚買おっかなと。無理なくできることを少しずつ。

 

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